MINISFORUM 「AI X1 Pro」を1か月ほど使ったレビュー
私が “仕事(Word/Excel)”、“動画編集”、“ゲーム” を中心に使った感想をまとめたものです。

今回のスペック
- CPU:AMD Ryzen AI 9 HX 370(12コア/24スレッド、最大 5.1GHz)
- 内蔵グラフィックス:AMD Radeon 890M
- メモリ/ストレージ:RAM 64GB、SSD 1TB(NVMe)
- インターフェイスや入出力など、十分な拡張性あり(USB4、2.5G LAN、HDMI 2.1/DP 2.0 など)
この構成により、「軽量アプリからやや重めの作業まで幅広く対応可能」というスペックです。
Office系(Word / Excel など)の使用感
- 普通の文書作成(Word)やスプレッドシート(Excel)は 超スムーズ — 起動・操作ともにストレスなし。
- 複数アプリ(Word + Excel + ブラウザ + PDFビューアなど)を同時に開いても、メモリ64GBのおかげで 重さを感じない。特に大きなExcelファイル(マクロ付き、数千行のデータなど)でも、スクロールや編集反応が速い。
- ファン音・発熱もほとんど気にならず、静かな環境で集中したいときも快適。これは「ミニPCなのに高性能」ならではの利点。
→ ビジネス用途・事務作業用マシンとしては、かなり満足度高め。
動画編集での使用感
実際に 1080p/4K 素材を使って動画編集(たとえばトリミング、簡単なカラー補正、テロップ入れなど)を試したところ:
- 編集ソフト(Premiere など)でのタイムライン操作や再生、スクラブは かなり快適。カクつきはほぼ感じない。
- エフェクトやレンダリング(軽め〜中量のもの)は、内蔵 GPU+十分な CPU 性能のおかげで 思ったより速く終わる — 処理待ち時間が少ないので、編集テンポが落ちにくい印象。
- SSD の読み書き速度が高速なので、大きな動画ファイルの読み込みや出力が速く、待ち時間はストレスにならない。
ただし――
- 本格的な重めのエフェクト、多数のエフェクト重ね、4K素材×多重レイヤー、カラーグレーディングや 3D エフェクトなどを多用するような「本格動画制作」には、専用 GPU を積んだマシンには及ばない。
- ミニ PC かつ内蔵 GPU なので、重労働ではやや限界を感じる場合がある。
→ 単なる「趣味編集」「YouTube/SNS 用コンテンツ」「軽〜中編集」用途なら十分。が、プロ級の動画編集には用途を見極めたい。
ゲームでの使用感
実際にいくつかゲームを試してみた(主に軽〜中負荷なタイトル、または画質を中〜低めに設定)結果:
- 軽めのタイトル(インディー系、2D、カジュアル系など)は 問題なく快適に動作。フレームレート滑らかで、ラグもなし。
- ただし重めの 3D ゲーム(高グラフィック、エフェクト多用、最新 AAA タイトルなど)は 厳しい感じ。フルHDでも設定を下げないとカクついたり、画質が大きく落ちたりする場合があるかも。
- あるサイトでのユーザー報告では、かなり負荷の高いゲームを実行する場合、「60fps 達成は難しく、FSR/XeSS のようなアップスケーリングを併用してようやく“プレイ可能”」との声もあるようです。
また、冷却性能とファン動作については――
- 通常の作業や動画編集ではファン音は控えめで、静音性は高い。
- ただし高負荷時(長時間ゲーム、エンコード、CPU+GPU 両方使う処理など)では、ややファン音が気になることもあった(ただ「耳障り」ではなく、「PC を使っている感」のある音、というレベル)。
→ ゲーム目的なら「軽〜中負荷タイトル向き」「高画質を求めるなら設定に妥協を」。
不便・気になること
使っていて「あ、これは注意だな」と思った点もいくつか:
- 内蔵スピーカーは「ノートPC的な細長いフラットタイプ」で、底面配置。音質は「聞ける」レベルだが、こもりがち、解像度・迫力ともに「外部スピーカー or ヘッドフォン推奨」。
- PC を本格的に使い倒す人向けだが、そうでないなら「オーバースペック感」はある。
- また、ソフトウェアによっては内蔵 GPU / NPU をうまく活かしきれず、専用 GPU を前提とした重めの処理ではやはり限界あり、というレビューも散見。
総評 — どんな人に向いているか
MINISFORUM AI X1 Pro は、私の印象では、「高性能ミニPC」としてかなりバランスが良く、次のような人に特におすすめです:
- Word/Excel/ブラウジングなど事務作業を快適に、かつ「将来的に重め用途」も見据えたい人
- 動画編集を趣味〜副業レベルでやっている人(中程度の負荷まで)
- 軽め〜中負荷ゲームを楽しみたい人(ヘビーな AAA を重視しないなら十分)
- デスクをすっきりさせたい、自宅兼作業用の静かな PC 環境を望む人
ただし、「本格的な 3D ワーク/プロ級動画編集/重いゲーム」メインなら、専用 GPU 搭載マシンのほうがやはり安心です。
私の感想(結論)
この 1か月で使ってみて、正直「買ってよかった」と思います。ミニPCでこれだけのパフォーマンスと拡張性があるのはかなり贅沢。特に普段の事務作業や動画編集、軽めの趣味用途では、どこでもスッと持ち運びできるミニPCとしてとても“使える”存在。 ただ、万能ではないので、「何をどこまでしたいか」で選ぶマシンだと思います。
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